個人投資家になるために必要な条件について詳しく解説

大きな資金で取引しつつ、自由に生活しているといったイメージを持たれやすい個人投資家。憧れはあるものの、投資家になるには、難しい勉強や莫大な資金が必要だと思う人も多いのではないでしょうか

投資家とは、金融商品への投資によって継続的な収益を得る人のことです。将来的に価値の上昇が見込める事業や商品に対して資金を投じることを投資といい、見返りとして利益を得ることができます。投資の対象は株式・FX・債券・不動産などで、それぞれに特徴があります。例えば、株式は短期間で大きな値動きすることもあるハイリスクハイリターンの商品、債権は貸付を行いつつ利息を回収できるローリスクローリターンの商品です。

収益を得る方法や金融商品はさまざまですが、投資家は、数あるなかから適切な商品を選択・運用することで収益をあげていきます。

投資家は大きく3種類に分けられる。投資家は、個人投資家・機関投資家・海外投資家といった種類に分けられます。個人投資家とは、個人で投資を行い生計を立てている人のこと。機関投資家とは、法人として投資を行っている組織のこと。海外投資家とは、海外在住の個人や法人の投資家のこと。

個人投資家になるには何が必要?

個人投資家になるには、まず証券会社に口座を開設し、投資を始める準備をしましょう。証券会社とは、投資家が売買をする際に窓口となる企業のことです。証券会社への口座開設は、基本的には無料で行えます。ネット証券であれば、スマホやパソコンから簡単に申込手続きや取引ができ、隙間時間に気軽に情報収集や動向チェックなどもできるため、初心者にもおすすめです。

個人投資家になるには、元手となる資金が必要ですが、用意すべきお金は人によって異なります。投資からどのくらいの収入を得たいか目標を定め、資金を算出するとよいでしょう。

例えば、2022年の会社員の平均給与は533万円です。株式配当のみで同額の収入を得たい場合は、利回り約2%で計算すると、約2億1,000万円の資金が必要ということになり、投資のみで生活するには莫大な資金が必要だと伺えます。しかし、小さいリターンから目指すのであれば少額から投資を始めることも可能です。100〜1,000円程度から運用できる投資信託や単元未満株といった商品もあります。


投資初心者は最初から大きな資金を投入するのはリスクがあるので、少額投資から実践経験を積むとよいでしょう。個人投資家になるためには、投資に関する継続的な勉強や情報収集が必須です。専門的な資格や学歴は不要ですが、安定して収入を得るためには投資の知識が欠かせません。

投資の知識がないままたまたま利益を得たとしても、その後大きな損失を招く可能性が高い。投資はギャンブルではないので、運に頼るのではなく、運用する金融商品を学ぶことで、利益を生むことと損失を防ぐスキルを身につけました。
例えば、株式に投資したい人は株式市場や銘柄の選び方について、不動産に投資したい人は購入物件の選定方法や不動産屋について学習することが大切です。書籍・セミナー・ブログ・動画など自分に合うツールを使って学習するほか、実際に投資をして経験を積み重ね、効率よく知識を吸収することを心がけましょう。

個人投資家として活動する場合は、自分に合った投資方法を選ぶことも大切です。自分のライフスタイルに合わない投資方法を選んでしまうと、運用成果を上げにくくなり、本業に支障をきたすことにもなります。
仕事が忙しくて時間が取れない場合は、投資信託や不動産投資を選んで、専門家や管理会社に運用や管理を依頼することもできます。日々集中した時間を投資に充てる場合は、株式やFXなどを選び、価格動向を見極めながら大きな利益を狙うことも可能です。
一概にどの金融商品を選べば安心とは言えないので、自分の生活に合った投資スタイルを見つけるところから始めてみるといいでしょう。


個人投資家として活動する場合は、生活費を確保しつつ余剰資金で投資するよう心がけましょう。本業で得た収入で生活していくなかで、余ったお金を投資にあてるのが基本です。生活費を投資に回すと、損失が出た場合に生活に支障が出てしまうのはもちろん、損を取り戻そうと必死になってしまい冷静に対処できなくなる可能性があります。元手となる余剰資金は、月々の収支額から算出するとよいでしょう。毎月の収入から、家賃や光熱費などの固定費用や食費や日用品などの変動費、貯金額なども差し引いて、残ったお金を投資に回せば無理なく運用を継続できますよ。

これから個人投資家を目指す人は、まずは兼業投資家として活動するのがおすすめです。投資経験が浅いうちは思うような成果が見込めない場合が多いため、本業で収入を得て安定した生活を送りつつ、投資の経験を積み重ねていくとよいでしょう。投資だけで安定した収益を得るためには、ある程度の投資経験は欠かせません。専業投資家になるために本業の仕事を辞めてしまうと、思ったような取引ができなかった場合に、収益が足りず生活に支障が生じてしまいます。

個人投資家を目指すなら、投資する目的を決めておくことが大切です。何年後までに、いくら貯めるといったゴールを明確に決めておくことで、目標を達成するために必要な計画を立てやすくなります。投資目的が定まっていれば目的に応じた金融商品選べるようになり、効率的な資産運用を目指せるでしょう。

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