“おおらかなポカ”を続発させるのに、JALのクルーにおおらかさが足りない理由

「弛《たる》んでる」と正義感あふれる人たちから言われっ放しの日本航空には、実は肯定的意味でのおおらかな性格が蔓延《まんえん》していて、それは、近い将来“マンデー・カー”が生まれてくるかもしれない日本の未来を暗示していると、前章で述べました。

空からの贈りもの——JALへ愛をこめて。日航は“ナショナル・フラッグ”に疲れてる

「子供が出来ちゃったとか、裁判沙汰《ざた》になっちゃったとか、ま、そういうトラブルにならない限りは、いくら社内で不倫しちゃおうと、昇進にはまったく関係ないね」 日本航空組織人事部採用グループの若手社員は、そう言いました。昭和五四年二月、まだ

イモツバシ少年とインゲボルグ少女のカップルが日本の活力のヒミツ、との“学術的見解”

その昔、『an・an』の「今週の眼《め》」に「日本の活力のヒミツ」みたいな文章を書いたことがあります。一言で言ってしまえば、「大卒女子の採用に大手企業が積極的でないのが、日本の活力のヒミツだ」といった内容です。 もう少し詳しくご説明いたしま

偏差値も知名度も今イチの白百合に男の子がコーフン——大学にも“スタイリング化現象”

大学には全国区と東京地方区の二種類が存在します。共立女子大、実践女子大、日本女子大、大妻女子大といった大学は、全国区です。全国的に知名度が高いせいか、学生も全国各地から集まります。 たとえば、実践女子大の合格者上位高校を見ていくと、磐城《い

聖心と本女の偏差値は同程度なのに、出身高校を見るとスクール・カラーの差は歴然

ご存知《ぞんじ》、新聞社系週刊誌の売れ行きがグワーンと伸びる時期を迎えております。「大学合格者高校別一覧」なる企画が掲載されているからでございます。「『朝日ジャーナル』とは違って、近頃《ちかごろ》、読み終わるまでに、たったの五分もかからない