いち早く文化的に“成熟”したJALは、日本の「マンデー・カー」的未来を暗示している
ミラノ市内にあるアリタリアのオフィスで買い求めたパッセンジャー・チケットに、LIT2276000と印字されているのを見て、僕《ぼく》は驚きました。ミラノ—ローマ—東京のビジネス・クラス、片道チケットの値段です。ヨーロッパの或《あ》る都市から …
学術総合センター
ファディッシュ考現学
ミラノ市内にあるアリタリアのオフィスで買い求めたパッセンジャー・チケットに、LIT2276000と印字されているのを見て、僕《ぼく》は驚きました。ミラノ—ローマ—東京のビジネス・クラス、片道チケットの値段です。ヨーロッパの或《あ》る都市から …
街中の書店で売ってるレストラン・ガイドやグラビア雑誌の紹介ページで絶賛されているレストランというのがあります。ついつい、それらを参考にして、もちろん期待をした上で、お出かけします。けれども、裏切られてしまうことがあるのです。先日も、そうした …
六月一日から九月八日までオープンしているホテルニューオータニの屋外プール・シーズン・パスは、今年、一〇万円というプライスです。多分、心理的サイフに基づく一般的反応は、「高いなあ」。これでしょう。ゴルフ場の会員権が何千万円もし、テニスクラブの …
どうして、輸入車に乗る人たちがいるのでしょう。「日本車で、十分ではないか。いや、というよりも、むしろ、日本車の方が故障もしないし、右ハンドルだし、エアコンの類《たぐい》だって、ちゃあんとしてるし、それに、なにより、価格が安い」。 まあ、この …
その昔、キャデラックの広告には、Joy of livingというコピーが入っていました。背中がパックリと開いたイブニング・ドレスの女性と、ブラック・タイの男性が車から下りてくるシーンのポスターに、このキャッチ・コピーが付いていたのです。 ニ …
ここ二、三週間のうちに、右ハンドルのBMW320iAが、やたらと目につくようになるかも知れません。並行輸入業者が一〇社合同で五〇〇台のBMW320iA右ハンドル仕様車を仕入れて来たからです。正規ディーラーのBMWジャパンが販売する318iと …
「雑誌としての理念? そんなもの、ありませんね」『フライデー』副編集長の高橋忠義氏は、そう言いました。去年の一一月五日、よく晴れた日の午後のことです。ちょうど、一カ月前、一〇月五日の夜に開かれた有楽町西武のオープニング・パーティーでカメラマ …
先週のラヴ・ホテル探訪記は、ついつい悪乗りして、中学生の社会科見学になってしまいました。今週は、せめて、まともな大学生のレポート風にはなるよう、頑張《がんば》ってみます。 このところ、僕《ぼく》のまわりにいる男の子や女の子の間で、ラヴ・ホテ …
「ラヴ・ホテルについて、考察を加えてみるべきだよ」 同じ『朝日ジャーナル』で「都市の遊び方」を連載している私のところに、田中康夫さんから電話がかかってきました。 「えっ、ラヴ・ホテルですか」 「だめだなあ、そんなんじゃ。今はねえ、ラヴ・ホテ …
その昔、ビートたけしが、「オレは、日本のレニー・ブルースになるのだ」と、いくつかのインタビューで答えたことがあります。それは、「赤信号、みんなで渡れば、怖くない」に代表される、ある種のラディカルさを抱えて登場した彼にお似合いな発言でした。 …